レンへの想いを込めた物語を紡いでいく。
 レンからの恋文の返事を書く様に。
 レンと過ごした刺激に満ち溢れた日々は無駄ではなかった。
 別れさえもが大切な思い出だ。
 肉体的な別れを経験したことにより、精神的な結び付きが一層深まった気がする。
 僕は満ち足りた気持ちで、心を込めて物語を綴った。
 学校でも自然に浮かぶ笑顔でレンに挨拶が出来た。
 レンにもそれが分かったのだろう、安心を含んだ蕩ける様な笑みを返してくれた。
 二人にだけ分かる、二人の間に流れる一体感。
 きっと僕達二人は一生愛し合い、高め合っていけるのだと感じられた。
 こんな崇高な愛が存在するのだと、身を持って体感し、感動に打ち震えた。
 それから執筆が以前にも増して楽しくなった。
 言葉を交わさなくても、お互いが創り出す物語でレンとの対話が出来た。
 それは言葉の様に嘘や打算や虚偽が無く、心の底からの素直な叫びを受け取り、返す事だった。
 付き合っていた時よりもレンの心を身近に感じる。
 僕自身、とても穏やかな気持ちで素直にレンの物語を受け入れられるのだ。
 この心の平安はどこから来るのだろう?
 ふと疑問を感じた時、温かく見守る視線を思い出した。
 幼い頃から常に傍に居て、いつでも僕を優しく守り包んでくれる心強い存在。
 ありふれた日常に埋没して意識する事も無かったが、確かに存在し、いつでも僕を守り助けてくれる。
 この存在があったからこそ、安心してレンと言う新しい刺激に飛び込んで行けたのだと、今気が付いた。
 気付いた途端、体中が羞恥に燃える様に熱くなった。
 僕はパソコンに向かっていた手を止め、ゆっくりと火照った顔を動かし、背後で資料整理をしているマコトを見た。
 沸騰するかと思うほど体中が熱くなり、マコトの顔が眩しくてまともに見れない。
 心臓の鼓動が激しく唸り、ドクドクと言う鼓動の音がうるさくて破裂しそうだ。
 そんな挙動不審の僕に気付いたマコトが視線を上げ、心配顔で呟いた。
「ナツ、どうしたんだ?顔が真っ赤だぞ?」
「な、なんでもないっ!」
 そう言ってパソコンに向かった僕の顔が画面にハッキリと映っていた。
 自分の真っ赤な顔を見て、僕は困惑に震えた。
















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