結局魔法使いの家は見つからず、魔法使いには会えず仕舞いだった。
 夕日が沈む頃、重苦しい雰囲気のまま帰途に着いた。
 行きとは違い、馬の足取りも重く遅い。
 誰もが無言で俯いていた。
「わぁ、双子の王子様だ。丁度良い。是非一緒に祝ってやって下さい。」
 不意に明るい声に呼び止められ、私は自分達が街中にいる事に気が付いた。
 通り掛かったそこでは丁度結婚式が行われていた様で、新郎新婦を始め、参列者皆が期待の目をこちらに向けていた。
 私とメイは顔を見合わせ、仕方なく馬から降りて式に参列した。
 一緒にいたマグヌスとタクも後ろについてきた。
 私達が参列するのを見計らって、式が再開された。
 丁度”誓いの杯”を交わす所だった。
 新郎新婦の二人がお互いの血液の混ざった赤ワインを飲み干す。
 これで二人は永遠のパートナーとなったのだ。
 拍手喝采の祝福の中、私は前に進み出て王子としての祝辞を述べた。
「結婚おめでとう。この善き日に偶然にもこの場に立ち会えた事を嬉しく思う。二人の前途に祝福を。」
 その後は飲めや歌えのお祭り騒ぎとなった。
 私達もすぐには立ち去れずに祭りの輪に交ざる。
 この陽気な宴のお蔭で私たちの気持ちも少しは上向いた。
 特にマグヌスは初めて見る和の国の結婚式に興味津々だった様で、宴を観察しては楽しそうに振舞っていた。
「この国は本当に平和なのだな…」
 賑やかな喧騒の中、マグヌスがぽつりと呟いた言葉は私には届かなかった。
 私達は御馳走を夕食に頂き、帰途へと着いた。
 











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