「私はずっと不安で心配だった。幼い頃活発だったメイが、私のケガを境におとなしくなってしまった事が。自分の姿がアキとそっくりでごめんなさいと謝り、泣きながら『傍に居て』と呟いた事が。お前から目が離せなかった。」
 タクが私の手の中から片手を抜き出し、その手で髪をそっと梳く。
 私はそっと目を開け、タクの表情を見た。
 それはとても心配深げな顔だった。
「お前が自分を殺していたのは知っていた。だけど私にはどうする事も出来なかった。だがマグヌスが現れて、お前が少し明るくなった。その事は嬉しかったが、原因がマグヌスである事が悔しかった。だがそれも長くは続かず、私がケガをした辺りからまた元に戻ってしまった。私のせいだと思い、悩み苦しんだ。ずっと謝りたかったんだ。すまなかった。」
「どうしてタクが謝るの!?」
「お前を助けてやれなかった。」
 私は強く首を振った。
「私の話、聞いてなかったの?私はタクに救われたんだよ。」
 タクは困った様に笑った。
「お前の体を守る事は出来たかもしれないが、お前の心を守る事は出来なかった。だからアキに余計な憎しみを持ってしまったんだろ?私がもっとお前の事を守れていたならば、そんな気持ちになる事も無く、アキの身代わりをする事も無かった筈だ。すまなかった。」
 タクに謝られて、私は自分の浅はかな行動を後悔した。
 私の行動が他人に影響を持つなんて考えた事も無かったのだ。
 どうすればタクに許して貰えるのだろう?
 私はタクに許して欲しかった。
「私がアキの身代わりをしているのは嫌?」
「お前はアキじゃない。アキになろうと無理をしているのを見るのが辛い。」
 タクはどこまでも私に優しい。
 だがそれに甘える訳にはいかない。
 私にもアキの身代わりを引き受けた責任があるのだ。

















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