「メイ様もこちらで傷の手当てを。」
 そう言われても、タクの事が心配で足が動かない。
「タクはだいじょうぶだからすわって。」
 アキに促されて座らされ、応急処置しかなされていなかった肩口の傷の処置を受ける。
「いたっ!」
「おぉ、これは酷い。メイ様、残念ながらこれは痕が残ります。」
「え?」
 気が張っていたからか、余り痛みを感じなかった傷が急に痛み出した。
 痕が残ると聞いて胸まで苦しくなった。
 だけど私を庇ったタクはもっと酷い傷を負っているのだ。
 これくらい我慢しなければ…。
 そう思い唇を噛み締める私の隣からのんきな声があがった。
「メイ!わたしのもんしょうとおそろいだよ!」
 アキが自分の服を捲り、嬉しそうに肩口の”薔薇の紋章”を見せていた。
 そう、私がケガした場所と同じ位置にアキの紋章があったのだ。
 アキと私、同じ様に谷に転がり落ちたのに、何故アキだけ無傷なのだ?
 姿形だけでなく声までそっくりな双子なのに、この差は何だ?
 唯一の違いと言えば”薔薇の紋章”だった。
 今迄気にした事も無かったが、それが有るのと無いのとではこんなにも差があるのか?
 今初めて”薔薇の紋章”の意味が分かった気がした。
 そして、アキと私の差も。
 だから、”アキ”ではなく”メイ”を守ってくれたタクに会いたかった。

















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