「ならばそなた、この城を拠点に研究をするが良い。部屋を一つ与え、食事などの世話もしよう。その代わりと言ってはなんだが、全ての研究報告をする事と、我が子の家庭教師を頼みたい。どうだ?」
 父の言葉にギャビーはすぐに飛びついた。
「願っても無い申し出、有難くお受け致します。」
 ギャビーの返答に期待で目を輝かせる私を見て、父は笑顔で指差した。
「ならばそこにおる末っ子の隣に部屋を用意する。ユミ、先生に色々な事を教えて貰え。」
「はい!」
 私は喜び、満面の笑顔で答えた。
 父も嬉しそうに私を見ていた。
「最後に一つ、願いを叶えて欲しいのだが……」
 父が神妙な顔つきで言った。
 ギャビーも私も一体何事かと構えていると父がフッと笑った。
「そなたの空を舞う姿が見てみたい。」
「はい!是非御覧下さい!」

 謁見が終わり、人の波がぞろぞろと中庭に移動した。
 一体何事だと他の者達も集まってくる。
 その中心には父王とギャビーが居た。
「それでは只今より空を舞って御覧に入れます。」
 恭しく頭を垂れたギャビーは数歩前に歩み出ると両手を大きく横へ広げた。
 私は父の服の裾を握り締め、目を凝らしてギャビーを見詰めた。
 すると、ギャビーの腕に翼が生え、大きな鳥の様な姿が現れた。
 ギャビーはこちらをチラリと見た後、翼をゆっくりとはためかせ、大空へと舞い上がった。
「おぉー。」
 歓声ともつかない静かな溜息が立ち込めた。
 人々の目は悠々と大空を羽ばたくギャビーの姿を追っている。
 誰もが初めて見る鳥人の空を舞う姿に見惚れていた。
 私もその華麗で優美な姿に心を奪われていた。

















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