「美味しいか?」
「うん。」
 私はタクが持って来てくれた桃のシロップ漬けに舌鼓を打つ。
 モヤモヤしていた気持ちが蕩ける様な甘さによって和らいでいく。
 もう色々と考えるのは止めだ。
 ただありのままを受け入れる。
 今はこの甘さにたゆたっていたい。
「少しは元気になった様だな。」
「…うん。」
 少しの後ろめたさに声が小さくなる。
「それじゃあ、少し話をしてもいいかな。」
 何の話だろうかとベッドの横に腰掛けているタクに目をやるが、タクは優しく微笑んでいるだけで何も分からない。
 ドキドキしながら私は頷いた。
「実はメイにお願いがあってここに来たんだ。」
「お願い…?」
「私が卒業して植物研究所で働きだしたのは知っているだろう?」
 私はコクンと頷く。
「思っていた以上に仕事量が多くて私一人ではこなしきれないので、メイに助手として手伝って欲しいんだ。」
 意外な申し出に私は唖然とする。
「放課後や休日の探索後の時間のある時だけで良い、私を手伝って欲しいんだ。」
 それって……
「……毎日タクに会えるって事?」
「卒業してうるさいのが居なくなったと思っていた所を悪いんだが、そう言う事だな。」
 タクが苦笑しながら言った。
 私に居場所を作ってくれたんだ。
 そう直感した私は素直に頷いていた。
















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