黙り込む私を無視して、マグヌスは食堂へと向かおうとした。
 私は横を通り過ぎるマグヌスの腕を掴み、疑問をぶつけた。
「…何故分かった?」
 マグヌスが怪訝な顔つきで私を見下ろす。
「何故私がメイではないと分かるんだ?」
 私は縋る目でマグヌスを見詰めた。
 だがマグヌスは一体何を言っているんだという顔で、当然の様に驚くべき事を口にした。
「お前からはいつも甘い香りがする。メイからはしない。それだけだ。」
 私は信じられない言葉に目を見開きマグヌスを凝視する。
 マグヌスの腕を掴んでいた手に力が籠る。
 マグヌスは顔をしかめて私の手を外すと、私に追い打ちをかける一言を残して歩き去ってしまった。
「その香水を止めれば騙せたかもな。」
 私はマグヌスの後姿を信じられない気持ちで見送った。
 私は香水など身に付けてはいない。
 一体どういう事だ?
 そんな事があるはずがないんだ。
 私の運命の相手はサオリだ。
 それなのに、マグヌスは私から”宿命の香”がすると言う。
 ”宿命の香”と言うのは、パートナーシステムの中でも特別強い運命を持った者だけから発せられる、強い絆を示す香りだそうだ。
 勿論誰も彼もが放つ香りではなく、数万人に一人居るか居ないかの珍しい現象で、その相手にのみ甘い香りが届くそうだ。
 その事をマグヌスが知っているとは思えないが、マグヌスの発言はまさに私とマグヌスが強い運命の相手であると言う事を示しているのだ。
 男同士で運命の相手とはどういう事だろう?
 私は自分の頬が熱くなるのを感じた。
 運命の相手というのは男女それぞれ一人ずつ居るものなのだろうか?
 そんな話は聞いた事がない。
 この事を誰に相談すればいいのか分からず、私は混乱したまま動けないでいた。
















※ランキング(2種類)に参加しています。
 それぞれポチっとして頂けると、嬉しいです♪
 1日1クリック有効です。


にほんブログ村


小説(BL) ブログランキングへ

ありがとうございます♪





※web拍手(ランキングとは無関係)もつけてみました。
 こちらもポチっとどうぞ♪
 こちらは1時間に10回くらいポチ出来るみたいです?







※アルファポリスにも参加してみました。

 






※作者のつぶやきが見たい方は、続き↓からGO!続きを読む