翌朝、カズイはそわそわと出掛けた。
 今日からハル達と一緒に勉強だ。
 ハルの家で勉強する事になっているが、友達と一緒に勉強するのは初めてなので少し緊張する。
 だが楽しみの方が大きくて、自然と顔が綻んでくる。
 カズイは馬車に揺られながらニコニコと外の景色を眺めるのだった。
「到着しました。」
 御者台の護衛の声と共に馬車の揺れが止まった。
「ありがとう。」
 カズイが馬車を降りると、丁度そこにハルが出て来た。
「おはよう、ハル。」
 カズイが声を掛けるが、ハルの目は馬車に釘付けだった。
「どうしたの?」
「それではカズイ様、夕方にお迎えに参ります。」
 カズイの問い掛けに被さる様にして護衛の声が掛かった。
「あ、うん、わかった。よろしくたのむね。」
「ハッ!」
 馬に鞭を当てると馬車は城へと戻って行った。
 ハルは口を開けたまま馬車を見送っていた。
 カズイはハルの横に並び、ハルと一緒に馬車が見えなくなるまでその場に立ち尽くした。
 そして馬車が見えなくなってから、隣のハルに声を掛けた。
「いったいなにをみているの?」
 カズイの声にハルがハッと振り向いた。
 そしてカズイをマジマジと見、興奮した声を上げた。
「カズイってほんとうにこうたいしさまだったんだな。ビックリしたよ。」
「え?なにが?」
「あんなばしゃはじめてみたよ。うちにくるばしゃとはぜんぜんちがった。ぎょしゃのひともこしにけんをさしててカッコよかった。」
「そう…」
 興奮したままの瞳を馬車の去って行った方角へと向けるハルに倣って、カズイもまたその方角を見詰めたのだった。















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