--- side Masayuki ---



 正行は予定通り早くから彼路の家を訪れた。
 早朝から迷惑だろうかとも思ったが、彼路の体調の方が心配だった。
 インターホンを鳴らすと織田さんが対応してくれた。
 早朝から申し訳ない旨を伝え、了承を得て家へと上がらせて貰った。
 そこで改めて織田さんにお礼を伝えていると、顔を真っ赤にした彼路が目に入った。
 その瞬間織田さんの存在は消え、正行には彼路しか見えなくなった。
 体調の悪そうな彼路を強引に部屋へと連れて行き、ベッドに放り込んだ。
 何故こんなに体調が悪くなっているのだ?
 昨日早く寝たのか?
 明らかに熱があるのに、どうして制服に着替えているのだ?
 怒りと共に疑問が次々と湧いてくる。
「あの…会長……」
「昨日早く寝る様に言っただろう?ちゃんと寝たのか?」
 彼路の言葉を遮り、彼路の額に手を当てながら疑問をぶつける。
 しかし彼路は返事をするどころか、益々顔が赤くなった。
「また顔が赤くなった。彼路、大丈夫なのか?」
 昨日といい、正行が見る度に彼路の熱が上がって行くようだった。
 正行は彼路の返事を待たずして、とにかく彼路を安静に寝かせる事にした。
 その為に制服は邪魔だ。楽なパジャマに着替えた方が良い。
「とにかく制服を脱いでパジャマに着替えろ。自分で着替えられるか?着替えさせてやろうか?」
 正行は心配から少し強い口調になっていた。
 だからだろうか?
 彼路が黙って固まってしまった。
 彼路は正行が怒っているとでも思っているのだろうか?
 怒っている相手の世話を焼いたりはしないのにと苦笑を浮かべながら、正行は誤解を解くべくパジャマを取り出し彼路を着換えさせた。
 彼路を着替えさせてやるのは久しぶりで、正行はGWを思い出しながら楽しんで彼路を着替えさせるのだった。
















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