言ノ葉つづり ~ユメノユメ~

オリジナルのBL小説を置いてます♪

夢流るる泉(短編集)

 こちらはBLと言う空想ファンタジー小説を扱っております。
 18歳未満(高校生を含む)の方、BLと言う言葉に興味の無い方、嫌悪を感じる方等は閲覧を御遠慮下さい。
 また、本作品は全てフィクションですので、現実と虚構の区別のつかない方も御遠慮願います。
 当ブログ内全ての作品の著作権は作者にありますので、無断転載・転用を固く禁止致します。
 不適切だと判断したコメントは、断りなく削除することがあります。
 以上、御了承頂けた方のみお楽しみください。
 更新は毎日午前零時です。

刺激と日常 1


「お~い、ナツ。起きてるか~?」
 いつもの通り返事は無い。
 だから俺はいつもの通り鍵を開けナツの部屋へと向かった。
 部屋の中はカーテンが閉まっていて薄暗い。
 そのカーテンを思いっきり開けて明るい朝日を迎え入れた。
 眩しいのか、より深く布団に顔を埋めるナツの布団を派手に捲り上げた。
「おっはよう!ナツ、朝だよ。起きないと遅刻するよ。」
「ん~……」
 寝起きの悪いナツは丸くなって寝ようとする。
「起きないヤツにはお仕置きだぞ。」
 そう言って俺はナツの股間に手を伸ばした。
 そして朝の生理現象にゆるく勃ち上がっている竿を掴んで扱きあげた。
「あっ、んぅ~…」
 気持ち良さそうな嬌声が上がる。
 次第に腰も揺れてくる。
「はぁ…、あんっ…、あぁっ……」
「おっと、まだイクなよ。イったらお仕置きにならないだろ。」
 俺は意地悪な笑みを浮かべてせき止める様に根元を強く握った。
「あ、いやっ…、イかせて…」
 そこで漸くナツの目が開いて俺を見た。
 その澄んで潤んだ瞳が俺の嗜虐心を煽る。
「こういう時はどうするんだ?」
 いつもの質問をすると、ナツは躾けられた犬の様に決められた行動を取った。
 ベッドの上にきっちりと座り、ベッドサイドに立っている俺のズボンを緩め、ビンビンに勃ち上がっていた俺の物をその小さな口に咥えた。
 いつまで経っても上手くならないたどたどしい舌使いで、ナツは俺の物をピチャピチャと舐めていく。
 そのあどけない姿を見下ろしているだけで俺の興奮は高まってきた。
 俺はナツの頭を掴み、腰を強く振って喉の奥を突く。
 ナツの顔が苦痛に歪み、涙が流れていく。
 俺は乱れる呼吸を悟られない様に噛み潰し、一旦腰を引くと次の瞬間最奥まで一気に貫いた。
 そして迸る熱をナツの口の中にぶちまけた。
 ナツは一滴も漏らさない様に飲み込み、私の張りの無くなった物の汚れを拭き取る様に舐めていく。
 綺麗になったのを確かめると、ナツが上目遣いに囁いた。
「ご褒美ちょうだい。」
 張り詰めたまま蜜をダラダラと垂らして待っていたナツの昂りを、俺の大きな口が一口に咥え込む。
「はぁん、気持ちいい…」
 うっとりと呟くナツの声を聞きながら、俺はナツの下僕の如く淫らな快感を与え続けたのだった。

















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刺激と日常 2


「ほらナツ、ちゃんと鞄持って。行くよ。」
 まだ少しボーっとしているナツの背中を押しながら俺達は学校へ向かった。
 これが幼い頃から続いている二人の日常風景だ。
 毎日寝起きの悪いナツを起こして登校する。
 そして周囲に無頓着なナツの世話を焼く。
 高校生になってプラスされたのが朝の奉仕だ。
 ひょんな事からお互いの性処理をし合う様になった。
 この微妙な関係を何と呼べばいいのだろう?
 俺達は”幼馴染”から”恋人”に進化したのだろうか?
 だが二人の間でそんな話をした事は無い。
 でも心は繋がっている。
 ”恋人”なんて言葉では表せられない程一緒に居るのが当たり前の存在だ。
 俺にとってナツは言葉に出来ない程大切な存在だった。

 始業前に教室に着き、慌ただしく授業の用意をする。
 前の席に座るナツはあくびをしている。
 その姿を微笑ましく見ていると、皆の噂話が聞こえて来た。
「今日、転入生が来るんだって。可愛い子だといいなぁ~。」
「バカ、男かもしれないぞ。」
「うぇっ、男はいらねぇ~。」
「何言ってるの、私はカッコ良くて優しい男子が良いわ~。」
「あたしも~。」
 皆が好き勝手な事を言っているうちにチャイムが鳴って担任が教室に入ってきた。
 そしてその後ろから学ランを少し着崩した男子生徒が入ってきた。
「チェッ、男か。」
「ラッキー。男子だわ♪」
 静かな呟きが聞こえて来た。
「はい、みんな静かに。転入生を紹介する。松山蓮(マツヤマ レン)君だ。」
「松山蓮です。ネット小説家やってます。ここには同じくネット小説家の夏野誠(ナツノ マコト)を探しに来ました。ご存知の方はご一報ください。宜しくお願いします。」
 ざわざわと教室がざわめく。
「はい、静かに!松山、そう言う個人的な事はこの場では慎め。」
「すいませんでした。」
 悪びれた風も無く松山は素直に謝っている。
「じゃあ席に着け。席は一番前にしといたぞ。」
 先生がニヤリと笑って空いている席を指差した。
「えっ、教卓の真ん前?」
 嫌そうに松山が顔を歪める。
「分からん事があったらすぐに先生に聞けるぞ。」
「そんなぁ~。」
 教室中が笑いに包まれていた。

















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刺激と日常 3


「宜しくね、松山君。」
「ヨロシク。」
 松山が席に着くと隣の女子が声を掛け、その返事に嬉しそうに笑っていた。
 そして松山は反対を振り返って、隣の席のナツにも声を掛けた。
「ヨロシクな。」
「……」
 ナツが青白い顔で松山を見上げていた。
 松山は不思議そうに首を傾げる。
 俺は嫌な予感しかしない光景を爪を噛みながら見ているだけだった。

 休み時間になり、お約束の様に転入生が取り囲まれていた。
 それも女子ばっかりだ。
「どこから来たの?」
「ネット小説家って何?」
「誰を探してるの?」
「彼女いる?」
「好きなタイプは?」
 隣の席に居たナツが居心地悪そうに席を立ち、俺の所にやってきた。
「…マコト……」
 ナツが不安そうに俺を見詰める。
 俺は大丈夫だと言う風に一つ頷き、ナツの手を強く握った。
「大丈夫だ。何も言わなくていい。」
 ナツは力なく頷く。
 不安は拭い去れないらしい。
 ナツの事は俺が守らなければ。
 俺は浮かれて笑っている松山を睨む様に見据えたのだった。

 放課後、俺達は急いで帰ろうとした。
 そんな俺達を引き留めたのは、係わりたくない松山だった。
「なぁ、お前ら文芸部なんだろ。俺も入りたいから部室に案内してよ。」
 ナツが不安そうに俺を見る。
 俺は舌打ちしながら松山を見た。
「俺達はもう帰る。悪いが他のヤツに聞いてくれ。」
 戸惑っているナツの手を掴み、足早にこの場を去ろうとした。
 だが松山は手強かった。
 ナツの反対側の手を掴み、畳み掛ける様に言った。
「おいおい、それって冷たくないか?転入生には優しくしないといけないと思うぞ。なぁ、ナツ?」
「えっ?」
 いきなり名を呼ばれたナツが驚きに足を止めて松山を見た。
「同じクラスに同じ部活なんだから仲良くしようぜ。な、ナツ。マコト。」
 俺まで呼び捨てだ。
 気に入らない。
「…何で……?」
 ナツが不思議そうに問い掛けた。
 松山は笑顔で答えた。
「女子が教えてくれたんだよ。お前がナツでこっちがマコト。二人とも文芸部だって。」
 そこまで言って松山は表情を改め、声をひそめて俺達だけに聞こえる様に言った。
「ナツとマコト。俺が探してるのは夏野誠。お前ら知ってるだろ。」
 どうする?誤魔化すか?
 誤魔化す為の言葉を発しようとした俺を、ナツの言葉が遮った。
「どうして分かったの?」
 観念するしかなくなり、俺はガックリと項垂れた。
















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刺激と日常 4


 仕方なく俺達三人は連れ立って部室へと向かった。
 文芸部とは名ばかりの部活でほとんどが幽霊部員なので、部室には真面目な一年生が二人居ただけだった。
 その二人も俺達の雰囲気を察したのか早々に帰って行った。
 他に誰も居なくなった部室で松山が口火を切った。
「で、どっちが”夏野誠”?」
 ナツがオロオロとこちらを見るので、俺は溜息を吐いてから仕方なく説明を始めた。
「実際に小説を書いてるのはナツ。俺は資料を集めたりアイデアを出したり、ナツが書いた物をチェックしたりしている。」
「ふ~ん、二人合わせて”夏野誠”なんだ。」
「そう言う事。」
 面倒臭そうに言う俺と不安そうなナツを、松山は面白そうに交互に見ている。
「で、俺達に何の用?」
「俺は”REN”。聞いた事ない?」
 一体何を言っているのだろうかと俺はバカにした様に言った。
「松山蓮だろ。知ってるよ。それが何?」
 だが俺の反応とは違う反応をナツが示した。
「”レン”ってあの”REN”?知ってる!ネットで小説書いてるよね!有名だよ!」
 少し興奮した様にナツが松山に詰寄った。
「僕”REN”の小説好きだよ。面白いよね。」
「サンキュ。」
 子猫の様に笑顔ですり寄って行くナツの頭を松山がぐりぐりと掻き混ぜた。
「俺も”夏野誠”の話好きだぜ。お前らと小説の話をしたくて転校してきたんだ。仲良くしようぜ。」
「うん!宜しくね、松山君!」
「レンでいいぜ。」
「うん、レン君。」
「マコトもヨロシクな。」
「…あぁ……」
 喜ぶナツとは反対に、俺はレンとは仲良く出来ないだろうと感じていた。
 こいつのナツを見る目付きが気に食わなかった。
















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刺激と日常 5


 ナツとレンは趣味が合う様で、色んな小説についてお互いの意見を語り合ったり、創作についての話で毎日盛り上がっていた。
 レンと話す様になってからナツの創作意欲が刺激される様で、ナツは以前にも増して執筆活動を張り切る様になっていた。
 それはレンも同じだった様で、レンとナツ、二人は競う様にしてネット小説を発表していった。
 いつしか俺の居場所はなくなり、学校でのナツの隣というポジションはレンのポジションになっていた。
 俺は二人を遠巻きに見守るしか出来なくなっていた。
 学校でのポジションは奪われたものの、ナツの毎日の世話を焼く事だけは変わらずに続けていた。
 毎朝ナツを起こし、二人一緒に登校する。
 そして学校が終われば二人一緒に下校する。
 帰宅後は二人で宿題をしたり小説を見たり書いたり自由に過ごす。
 家が反対方向のレンにこれだけは邪魔される事は無かった。
 それだけが救いだった。
 だがレンの魔の手は学校の外にも押し寄せて来た。
「今日レンと本屋に行くから。」
「今日レンがうちに遊びに来るから。」
「今日レンの家に遊びに行ってくるから。」
 次第にナツと過ごす時間が減っていった。
 残ったのは朝起こし登校する事だけだった。
「んっ…、もうヤダ……、許して……」
 下半身を曝け出し、腰を揺らして涙を浮かべているナツの根元を強く戒める。
「はぁん、もうイかせて……」
 潤んだ瞳で懇願するナツを俺は冷ややかに見下ろす。
「この淫乱め。」
 俺は覚えたての前立腺を指で刺激する。
「あぁっ……」
 仰け反るナツの姿に興奮を覚える。
 俺の手でもっと感じろ!
 俺にだけその恥ずかしい姿を見せろ!
 ナツとの時間が短くなった俺は、唯一一緒に居られるこの時間に残虐な程の快感をナツに与える事でその存在を刻み付けようとしていた。















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