結局魔法使いの家は見つからず、魔法使いには会えず仕舞いだった。
夕日が沈む頃、重苦しい雰囲気のまま帰途に着いた。
行きとは違い、馬の足取りも重く遅い。
誰もが無言で俯いていた。
「わぁ、双子の王子様だ。丁度良い。是非一緒に祝ってやって下さい。」
不意に明るい声に呼び止められ、私は自分達が街中にいる事に気が付いた。
通り掛かったそこでは丁度結婚式が行われていた様で、新郎新婦を始め、参列者皆が期待の目をこちらに向けていた。
私とメイは顔を見合わせ、仕方なく馬から降りて式に参列した。
一緒にいたマグヌスとタクも後ろについてきた。
私達が参列するのを見計らって、式が再開された。
丁度”誓いの杯”を交わす所だった。
新郎新婦の二人がお互いの血液の混ざった赤ワインを飲み干す。
これで二人は永遠のパートナーとなったのだ。
拍手喝采の祝福の中、私は前に進み出て王子としての祝辞を述べた。
「結婚おめでとう。この善き日に偶然にもこの場に立ち会えた事を嬉しく思う。二人の前途に祝福を。」
その後は飲めや歌えのお祭り騒ぎとなった。
私達もすぐには立ち去れずに祭りの輪に交ざる。
この陽気な宴のお蔭で私たちの気持ちも少しは上向いた。
特にマグヌスは初めて見る和の国の結婚式に興味津々だった様で、宴を観察しては楽しそうに振舞っていた。
「この国は本当に平和なのだな…」
賑やかな喧騒の中、マグヌスがぽつりと呟いた言葉は私には届かなかった。
私達は御馳走を夕食に頂き、帰途へと着いた。
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ちょっと、どういう事~!?
娘、手(指の付け根?)が痛くて、去年から整形外科に通ってた。
ピアノの弾き過ぎで腱鞘炎とか言われて、電気治療してたけど一向に良くならない。
なんか変な事になってたらしく、これを治すためには結構大掛かりな手術をしなければいけないらしい。
でも、普通の生活には影響ないので、ピアノを諦めろとか言われてた。
とにかく動かすのがいけないらしいので、暫くピアノお休みにして一所懸命治療してたが、やっぱり痛いままだった。
先日別件で整骨院に行った。
そこで手も見てもらうと、もっと早く来てたらちゃんと治ったのに、ちょっと酷過ぎて今からじゃ治らないかもって言われた!
それでも治療はしてくれて、そしたら痛みも引いて、このまま治療続けたら治るかもしれないらしい。
何じゃそれ?
整形外科では諦めろって言われたのに、整骨院では治るのか?
もっと早く行ってたら、ちゃんと治って、ここまで酷くならなかったのに!
そんなん、知らんかったーーー!!!
あぁ、もっと早く行けばよかったーーーー!!!
後悔先に立たず!
でも、今からでも何とかなるなら何とかして欲しい!
何とか治ります様に!