「おっ、木下じゃん。こんなとこで何やってんの?一緒に帰ろうぜ。」
「悪いっ、先約があってここで待ってるんだ。」
「そっか。じゃあな。また明日。」
「おう、またな。」
 学校一の人気者、木下君が、他の友達の誘いをけって僕を待っててくれる。
 僕は嬉しくて胸が熱くなった。
 誰も居なくなったのを確認して、僕は木下君の元へと向かった。
「ごめんね、遅くなって。」
「へーき。それより早く帰ろうぜ。」
「うん。」
 二人並んで歩く帰り道。
 僕は木下君の綺麗な横顔をこっそり見ながら、胸をドキドキさせたんだ。

















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娘が本を借りて来た。

お、またBLか?

と喜んで見てみると、ボカロの小説(?)だった。

ちょっと読んでみた。

男一人、女二人の幼馴染の三角関係。

ベタな話は嫌いじゃない。

ハッキリ言って大好物だ。

ウキウキして読んでみた。

あまり面白くない。

それでもどうなるのか気になって、最後まで読んでみた。

……

読まなきゃ良かった。

ドロドロの三角関係だけなら我慢出来たが、オチが救われない。

誰も幸せになれない。

嫌な気分しか残らない。

こんなん需要があるのか?

とか思ってしまった(笑)

そんで口直しに幸せになれるBLを読んだんだが、全然頭に入って来ず、嫌な気分をずっと引きずってしまった。

これはこれで凄いインパクトがあったんだと思う。

暫く忘れられなくて、頭をグルグルしてた。

凄い事だと思う。

でも不快なの。

マジ、読まなきゃ良かった…。

娘、こんなん読んで、大丈夫なのだろうか?

ちょっと心配になった母なのでした(笑)