「伊達や酔狂で男であるお前を選んだ訳ではない。お前の事が心から愛おしいと感じたからこそお前と共に生きて行こうと思ったんだ。だが、私が、私達がお互いを大切に思う様に、メイや他の人にも大切な人がいる筈だ。その人達を犠牲にしてまで私は幸せになろうとは思えない。」
 マグヌスが苦しそうに顔を歪めて吐露する。
 しかし納得のいかない私は食ってかかる。
「私と駆け落ちして逃げ様としたじゃないか?それだって他人に迷惑を掛ける行為じゃないか!それは出来たのに今度はダメっておかしくない?所詮、自分の幸福は誰かの犠牲の上にしか成り立たないものなんだよ!」
「それでもだ。お前がお前として逃げ出す事と、メイと入れ替わる事では全然意味が違う。ましてお前の子供なんて、私には認められない。」
 最後の言葉に力が込められていた。
 そこで漸くもしかしてと思う。
「…それって、やきもち……?」
 窺う様にしてマグヌスを見詰めると、マグヌスは少しだけ頬を赤く染めて、誤魔化す様に強い口調になった。
「自分の恋人が他の者と肉体交渉するのを黙って許すと思うのか?浮気は許さないと言った筈だ。」
 私の顔が自然に綻び、マグヌスの胸に飛び込んだ。
「分かった。サオリとは契らない。だからメイとの入れ替わりは納得して。これは私が強要したのではなくてメイから提案してくれた事だ。だからメイに迷惑は掛からない筈だから。」
「……分かった。約束だぞ。」
 マグヌスの腕が私をしっかりと抱き締める。
「うん!」
 マグヌスの拗ねた様な口調が嬉しくて、私の顔に笑顔が溢れた。
 しかしそれとは対照的に、マグヌスは心配そうな顔である。
「だがそうすると薔薇の紋章の引き継ぎはどうなるのだ?」
「魔法使いが何とかするよ。きっと大丈夫だよ。」
 マグヌスの心配を払拭する様に、私は笑顔でマグヌスのキスを求めた。

















※ランキング(2種類)に参加しています。
 それぞれポチっとして頂けると、嬉しいです♪
 1日1クリック有効です。


にほんブログ村


小説(BL) ブログランキングへ

ありがとうございます♪





※web拍手(ランキングとは無関係)もつけてみました。
 こちらもポチっとどうぞ♪
 こちらは1時間に10回くらいポチ出来るみたいです?







※アルファポリスにも参加してみました。

 






※作者のつぶやきが見たい方は、続き↓からGO!












~~~



暑いね!

この暑さの中、エアコンかけずに窓開けて頑張っています(笑)

いくら食費と冷暖房費に掛けるお金は将来の医療費の節約になると思っても、自分ひとりの為にエアコンつけようとは思えない貧乏性なのでした(笑)

家族が揃って、電気代の安い時間ならバンバンつけちゃう(笑)

でも、誰も居ない日中が一番暑いのよね。

汗ダラダラたらしながらがんばる!(笑)