タクが動ける様になるまで、私はタクの傍を離れなかった。
今だけは全てを忘れて、私を必要としてくれるタクの世話をしていたかった。
だがそれはそんなに長くは続かなかった。
ある程度回復したタクは、私が一緒に休んでいるのを気にしてすぐに城を引き払い学園へと戻ったからだ。
私の事を思っての行動を引き留める事は出来なかった。
少しの寂しさを振り払い、私は通常の生活へと戻っていった。
そして気を取り直し、私を選んでくれたマグヌスの隣へと、当たり前の様に戻ったのだった。
学園へ戻ってもまだ私の居場所はマグヌスの横にあるものだと信じていた。
だがすぐに違和感に気付いた。
アキとマグヌスの態度が今迄と違う。
前と変わらず私に話し掛けてくれるが、マグヌスはアキにも微笑みかけていた。
そしてアキは私にハッキリとした敵意を向けて来た。
私が居ない間に一体何があったと言うのだ?
私の心は不安で黒く塗り潰されていく。
二人の間に居る事が息苦しくなっていく。
やっぱりマグヌスもアキを選ぶのか?
苦しくなった私はタクの看病を言い訳に二人から逃げ出した。
タクの傍でだけ息が出来た。
体の自由が利かないタクが、心配そうに私を見詰める。
その黒い双眸にだけ安らぎを覚えた。
そうして私が逃げている間にアキとマグヌスの仲は親密になり、アキは私を露骨に邪魔者扱いする様になった。
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朝晩ひんやりしてきたね。
皆様風邪などひいてませんか?
うちの娘は鼻ズルズルになってティッシュが手放せず、鼻を真っ赤にしております(笑)
皆様も体調管理には十分お気を付け下さい。
書く事が無い(時間も無い)ので、今日はこれでおしまい!
また明日がんばりま~す!(笑)