「あのね、学園を卒業して皇太子としての仕事をし始めて気付いたんだけど、私はこの仕事、嫌いじゃない。むしろやりがいを持って行っている。アキの代わりとしてではなく王家の人間の一人として。これってアキのマネをして無理している訳じゃないんだよね。自分の意思で責任を持って楽しんで行っていたんだ。だからこの国に混乱を招かない為にもこのままアキの身代わりを続けても良いかなって思ってる。」
「アキへの憎しみはもう無いのか?」
軽蔑されてもおかしくない私の恥ずべき気持ちを、タクはありのままに受け止めてくれている。
森にタクが迎えに来てくれた時に消え去ってはいたが、今改めてアキへの憎悪が無くなっている事に気付く。
「タクが傍に居てくれれば大丈夫。アキへの憎しみなんて忘れちゃった。」
私は少し照れた様に微笑んだ。
そして、今一番心に引っ掛かっている事を口にする。
「ただ、サオリとその子供の事が……」
声が喉に引っ掛かって上手く息が出来ない。
私は深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出した。
そしてタクの手をしっかりと握りしめた。
「騙している事が、苦しい…。」
真っ直ぐにタクの顔を正視出来なくて、私は苦痛に歪んだ顔を背けた。
何も知らないサオリの夫役とその子の父親役など、汚れきった私に出来るとは思えなかった。
これからどんどん膨らんでいくであろうお腹を幸せそうに見せるサオリをいつまで騙せばいいのだろう。
このまま何も無かった様に、幸せな家族のふりをしていく事は、私にはもう出来そうも無かった。
「何故サオリと結婚した。」
タクの今迄の気遣う様な優しい声とは違う冷たい声がした。
私はタクの顔を見た。
怒っている訳ではない。
ただ、何か苦痛を堪える様なその表情に私の胸が痛んだ。
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ちょっと前にアニメの『HUNTER○HUNTER』が最終回を迎えてたでしょ。
その最終回が、殺人蚊の大群にゴンが襲われてて死にそうになって、それを助ける為にキルアがゴンの体の中の悪い血を全て抜き出して、それでも助からなくて、どうしよう!!!って言う所で放送が終わりかけて、
『え?今日で最終回でしょ?この後どうなるの?続けられないよ???』
って心配する夢を見たの!(笑)
何じゃそりゃ!?だよね~(笑)
ちゃんと最終回見て終わったの知ってたのに、そんな夢を見るなんて、私の頭の中はどうなってるんだ~?って自分で笑ってしまった。
そしてその後、また違う内容の最終回を夢で見た!
でも、こっちの内容は忘れちゃった(笑)
続けて二度も見るなんて、一体何なんだ?と気になっちゃった。
ホントに一体何だったんでしょうね?
そんなにハマってた訳でもなかったんだけどな?
不思議。