翌日から、私は新しく生まれ変わった様な清々しい気持ちになれた。
何を見ても、何をしても新鮮で楽しく、前向きに接する事が出来た。
サオリにも穏やかな気持ちで優しい言葉を掛け、お腹の中の子供にも叔父として生まれてくる事を心待ちにする事が出来た。
時折届くアキからの荷物も、ドス黒い感情に支配される事なく、素直に遠い地で頑張っているんだと認め、受け取る事が出来た。
アキの幸福を受け入れ、もう不幸を願う事は無くなっていた。
全てに優しくなれた。
心が満たされていた。
私をこんな気持ちにさせたのは、いつも傍に居て見守ってくれるタクのお陰だ。
私はいつでも視界の中に居るタクに向かって、改めて微笑んだ。
タクの傍が私の居場所。
そう思える事が、私の心をこんなにも強く、優しくさせる。
今ならアキが全てを捨ててマグヌスについていった事も理解出来るし、その幸せをも祝福出来る気がした。
無性にアキに会いたくなった。
だがアキが帰って来る事は無いだろう。
アキの分まで、私はサオリとその子を幸せにしよう。
大きくなったお腹を重たそうにしているサオリに、私は感謝の気持ちで微笑み掛けた。
「大きくなったね。大丈夫かい?」
「ふふ、大丈夫ですわ。もうすぐ生まれるんですもの。大きくもなりますわ。」
サオリは嬉しそうに大きなお腹をさする。
私は跪き、その大きなお腹に手を当て話し掛けた。
「早く元気に生まれておいで。皆楽しみに待ってるぞ。」
私の言葉に返事をする様にお腹がぼこりと動いた。
「本当に元気な子で、きっと男の子ですわね。」
サオリが笑顔でお腹を撫でた。
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最近、すぐお腹が痛くなる。
いや、前からお腹弱いんだけど、最近は特に原因も思い当たらないのに多いの。
そこで考えた。
以前どこかで見たんだけど、お箸が原因の事があると。
お箸、長い事使ってる。
もう変えた方が良いのかな?
新しいお箸が欲しくなったのでした♪