剣の稽古を終えると、本日の授業もこれまでと言ってミチヤが帰って行った。
ハルとマユも帰宅時間と言う事で馬車まで見送る事にした。
「ユミせんせい、おれ、けんじゅつがんばるよ!それでせんせいみたいにつよく、カッコよくなる!」
大叔父に剣を教わっていたハルは興奮したまましゃべり続けていた。
「あぁ、頑張れ。だがハル、剣術だけではダメだぞ。ちゃんと普通の勉強も頑張らないとカッコ良くないぞ。」
「うっ……、はい、がんばります…。」
急に声が小さくなったハルに、皆がクスクスと笑った。
用意されていた馬車に乗り込み、ハル達が手を振った。
「きょうはたのしかった!またあしたなー!」
「いろいろとありがとうございました。またあしたね。」
元気な声と共に去って行く馬車を、大きく手を振りカズイは見送った。
「はぁー、賑やかだったね。」
馬車が見えなくなってから大叔父が言った。
そしてカズイの頭に手を乗せ、心配そうに撫でた。
「急に静かになって寂しいかい?」
カズイは少し考え、ゆっくりと首を振った。
「またあしたあえますから。」
「そうか…」
「それに、おおおじさんたちがいますから。」
「そうか。」
大叔父は照れ臭そうにしながらも、嬉しそうにカズイの頭を撫で続けていた。
それから、大叔父達が城に滞在していた数日間はハル達が城に勉強をしに来た。
剣術の稽古も付けて貰い、ハルはメキメキとその頭角を現した。
マユも勉学に力を入れ、凄い勢いで吸収していった。
カズイはそんな様子を楽しみながら、だけどどこか遠くの出来事の様に感じていた。
そして、大叔父達が出立の朝、カズイは大叔父の元を訪れた。
「おおおじさん、ギャビーおじさん、きょうまでとてもたのしかったです。またかならずあそびにきてくださいね。」
「私達の方こそ楽しかったよ。ありがとう。これからもしっかりと励むんだぞ。」
「はい。」
頭を撫でられ、カズイははにかむ。
そして手に持っていた手紙を差し出した。
「あの、これ、メイおじさんにわたしてもらえますか?」
カズイの頭を撫でていた手がビクリと止まり、緊張した様に強張った。
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家電の電話機(子機)をトイレに落としてしまった!(笑)
電話が掛かってくる予定だったので、いつでもすぐに出れる様にポケットに電話機を入れていた。
そんでトイレに行った。
水を流そうとしたらポケットからポロっと電話機が落ちてしまった!
唖然……
急いで取り出し洗ったが、壊れてないだろうか?
振るとお水が飛び散ってくる。
はぁ~、ちょっと情けなかった……(笑)