「カズイ、明日はどうするんだ?うちに来るのか?」
 授業後、ハルがわざわざカズイの元まで聞きに来た。
 カズイは片付けをしながら残念そうに答えた。
「明日は臣下の結婚式に招待されている。残念ながらそちらには顔は出せないな。」
「朝から晩まで一日中って訳じゃないんだろ?夜に少しでも顔出せよ。」
「んー、そうだな。行けたら行く。」
「分かった。待ってる。じゃあ俺は今から帰るから。」
「あぁ、気をつけて。マユに宜しく。」
「そっちこそ”お仕事”頑張れよ。」
 ハルがひらひらと手を振って教室を出ていった。
 この学園は全寮制だが、ハルは毎週末実家の宿屋の手伝いの為帰省している。
 カズイもまたそれに倣って、時間がある時は宿屋の手伝いに行っていた。
 旅人の話を聞く事は、学園で勉強する事よりも刺激に満ち、広い知識を与えてくれるものだった。
 カズイにとってはそれこそが重要な学びであった。
 だが明日は臣下の結婚式に出席せねばならない。
 カズイは荷物を纏めて、城に帰る準備をした。
 その日は一旦城に戻り、準備を整えた上で明日の結婚式に出るつもりだ。
 カズイはふぅっと深い息を吐く。
 今迄にも何度か結婚式に出たが、何度経験してもあの雰囲気には慣れない。
 祝福したい気持ちはあるのだが、どうにも素直に受け入れられない。
 カズイの根幹に”パートナーシステム”についての疑念があるからだろう。
 何故この国の人々はキスひとつでパートナーを選べるのだろう?
 他の国の者の様に”恋愛”したいと思わないのだろうか?
 選んだパートナーが間違っているとは考えないのだろうか?
 そんな事ばかりが頭に浮かんできて、心から祝う事が出来ないのだ。
 だから結婚式は苦手だ。
 でも皇太子と言う立場上、そんな事は言っていられない。
 カズイは思考を振り払い、仕事の為に城へと向かったのだった。

















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じゃじゃん!

カズイくん、やっと大きくなりました!!!

ってか、無理矢理大きくしちゃいました(笑)

これで話は進む筈!

そしてBLっぽくなる筈!?

いや、ならないかも???

???

あれ?

いちゃいちゃする予定は、暫くの間なさそう??

あれれ???

こんなお話しでもいいですか?

皆さん、ついてきてくれますか?

シクシク(涙)

こんなんでごめんね。

でも頑張るから見捨てないでね。









って、ここまで書いてから、今日がお雛祭りだと気がついた!(笑)

だからどうしたって話なんだけど、何だかめでたいよね!

皆様楽しいひな祭りをお過ごしくださいね~♪