「みなさ~ん、お食事の準備が出来ましたよ~。」
 ロッタの元気な声が家中に響き渡った。
 その声を合図に人々が食堂に集まってきた。
 ギャビーを先頭に女の盛りを少し越えた女性と線の細い色白な男性、そして先程馬の世話をしてくれた右目と左足の無い男性が顔を現した。
 そして少し遅れて俯きがちな男の子の手を引いた大叔父が姿を現した。
「全員揃ったな。今日から新しい仲間が加わったので紹介する。カズイとハルだ。」
 いきなりギャビーに紹介されて、カズイとハルは宜しくお願いしますと頭を下げた。
「こっちから順に、ハナ、トキ、クロ。ユミの隣がロクだ。さぁ食事にする、席に着け。」
 ギャビーの何の説明もない簡単な紹介に呆気に取られていると、ロッタに笑って席に促された。
 長方形の大きなテーブルの正面にギャビーが座り、その左手側にハナ、トキ、大叔父、ロクが、右手側にクロ、カズイ、ハル、ロッタと言う席順で着席した。
 皆の着席を見計らい、ギャビーの掛け声で食事が始まった。
 静かに始まった食事に少しの緊張を覚えたカズイはぎこちなく手と口を動かしながら周囲を観察した。
 ギャビーを始め大人達は会話もなく黙々と食事をしている。
 特にカズイの隣のクロはその見た目からも話し掛けられる雰囲気ではなく、カズイの体の半分側が緊張に強張るのを感じた。
 そんな中目を遣った大叔父は、優しい笑みを浮かべてロクの世話を焼きながら、自分よりもロクの食事を優先していた。
 人見知りなのか先程の紹介の時も大叔父の陰に隠れ、こちらを見ようともしていなかった。
 子供とは言え幼子ではなく学校に通っている年頃なのだから、大叔父にそこまで世話を焼かれるのは不自然な感じがした。
 そしてザっと見回した全員に共通するのは”目を合わせようとしない”と言う事だった。
 カズイは周囲に気取られない様に小さな溜息を逃がし、もう一度皆の目を見てみた。
 すぐ隣のクロをあからさまに見る事は出来なかったので、正面に居るハナから順にトキ、ロク。
 彼らの瞳には全くと言っていい程生気が感じられなかった。
 これが”運命を間違えた人”なのかと、カズイは複雑な気持ちをスープと共に飲み込んだのだった。
















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気が付けばGWに入ってたのね!

とはいえ、子供達は学校があるので、今週は普通の日とあまり変わらない。

でもパパがいる。

邪魔だ(笑)

全然書き溜め出来てない~(涙)

更新落とさない様頑張らなきゃ!(笑)